不倫者同士が描いている未来

 

こんにちは。
カウンセラーのNAOKO(松宮直子)です。

 

不倫者同士は、「不倫」という関係に何を見出そうとしているのでしょうか?

 

妻が持っていないものを不倫相手が持っているから?

 

独身男性では得られないものを既婚男性が持っているから?

 

お互いに理想の相手だったから?

 

出会う順番が間違っていると思っている?

 

お互いにようやく真実の愛を見つけたの?

 

 

いやいや・・・どれも違うでしょう。

 

言葉では、上記のような「上っ面な言葉」を並べ立てることはできますよね。

 

「運命の人に出会ってしまったんだ」

 

「妻とは離婚するから、○年後には一緒になろう!」

 

いやいや・・ほとんど〇年経っても離婚をしていないでしょう。

 

不倫者同士のメールやLINEのやり取りのほとんどは「現実の世界ではない言葉遊び」です。

 

不倫者同士って現実とは違う別の次元の「空想の世界」を持っているんです。

 

こうだったらいいなぁ。

 

ああだったらもっと幸せになれるかなぁ。

 

責任もない、本当の自分と向き合う必要もない世界。

 

なぜ本当の自分と向き合う必要がないのか?

 

だって、責任もなければ、相手をどうしたらもっと幸せにしてあげられるか?なんて考えていないもの。

 

相手に「あなたの〇〇が嫌だから治して欲しい」なんて言われないからね。

 

責任のない関係性では、相手に求めるものはないでしょう?

 

一生、この人と仲良く生きていくんだ。

 

一生、この人を幸せにしてあげたい

 

そう思ったら、向き合いたくない本当の自分と向き合ったり、苦しい思いをしたりもするよね。

 

相手が求めている自分になりたいし、自分も相手に「〇〇になって欲しいなぁ」って望むから。

 

それはお互いが「この人とずっと一緒に生きていく」と決めた相手だからこそ生まれる「期待」でもあり「願望」となる。

 

でも、それが叶わないときがある。

 

「〇〇して欲しいのに、してくれない」

 

「本当はもっと〇〇したいのに、してくれない」

 

そんな不満も出てきて当然。

 

そんなときは、自分の見たくない感情と向き合わないといけない。

 

 

ただ、不倫関係にはそれが「ない」。

 

責任もないし、相手にどうなって欲しい、相手からどうなって欲しいと求められないから。

 

既婚男性は、承認欲求や刺激だけを埋めてくれればいい。

 

不倫相手は、既婚男性に嫌われないように、少しでも長く関係を維持したい。

 

だから、人が一番感じたくない感情の部分に触れる必要もなく、かき乱されることもない。

 

そこには「期待」も「未来」も「願望」もないのだから。

 

そこにあるのは、現実ではない「空想の世界」。

 

それも、こうだったらいいなぁ、ああだったらいいなぁと独りよがりの都合の良い世界。

 

これしかない。

 

だから、不倫をしている人(既婚男性)に「相手の人とどうするつもりなの?」と聞いても「答えが出ない」のです。

 

だって、不倫相手との未来なんて考えていないから。

 

とりあえず「今」自分の欲求が満たされればそれでいいから。

 

とりあえず「今」現実の世界から離れることができればそれでいいから。

 

だから、不倫者同士が交わす偽物の愛の言葉は薄っぺらいのだ。

 

 

現実の世界には、きっと不満や我慢、退屈さ、孤独感等があるのかもしれない。

 

でも、「辛い」と感じるほど、誰かに必要とされて、求めらている証なんだとも思う。

 

例えば、誰とも結婚していなくて、一人で生活していたら、自分のことしか考えなくてもいいから楽ですよね。

 

何をやっても誰にも何も言われないのだから。

 

その分、辛いとかしんどいとかも感じることはないかもしれない。

 

ただ、孤独だったり、虚無感は感じるかもしれない。

 

それでいいのならそれでいいのかもしれない。

 

家族と幸せになりたい、家族を守りたい気持ちが強ければ強いほど、責任だったり、辛さ、しんどさは比例して背負っていくものだと思う。

 

その代わり、家族の笑顔を見ることはできる。

 

家族と大事な絆を築いていくこともできる。

 

家族に心配され、家族に必要とされる。

 

責任から出てくるしんどさは、本当はかけがえのないものを守ろうとしている「証」。

 

現実世界から離れた「空想の世界」に浸ってばかりいたら何が得られるの?

 

空想の世界から抜けたら、何も残っていないよ。

 

不倫者同士が描いている未来には、現実には「未来」は存在しないもの。

 

「空想の中だけの未来」だから。

 

ちゃんと現実の未来を見ましょう。

 

「家族がそこにいる」

 

必要として、必要とされる人が傍にいてくれるって、何にも代えがたいもの。

 

現実世界の「ありたい世界」はしんどさはつきもの。

 

それでも、その分、ありたい世界や未来に一歩近づけるから。

 

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1974年 東京生まれ。H28 5月〜富山県から地元でもある東京へ拠点を移しました。更に活動の幅を広げていく予定です。

 

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