不倫と普通の恋愛の違いとは

 

こんにちは。
カウンセラーのNAOKO(松宮直子)です。

 

唯一、信頼していた夫が他の女に目を向けた。

 

今まではずっと自分に向けられていた目が、他の女へ・・・。

 

そんなこと信じたくもないし、現実に起きているとは考えたくない。

 

私には何か足りないものがあったのだろうか・・。

 

私にはなくて、不倫相手にはあるもの・・それは何?

 

嫉妬や強烈な自信喪失感、無力感、無価値観しか襲ってこない。

 

妻という自分の存在は、もはや消されてしまったのだろうか。

 

こんな思いに支配される毎日・・・。

 

 

 

夫の不倫という出来事は、今まで当たり前にあったもの(信頼や愛情、絆など)が一瞬にして崩されます。

 

妻は、今まで出来たことができなくなったり、外出もできなくなったり、孤立感にも半端なく襲われます。

 

自信も根こそぎ奪われ、女性として、妻として烙印を押されてしまったかのような感覚にさえ陥ります。

 

不倫相手と自分を比べてしまい、自分には何が足りなかったのだろうか?と考える日々。

 

強烈に不倫相手への嫉妬心が芽生え、そんな自分の心が醜く感じてしまう。

 

このように、ありとあらゆる感じたくない感情を感じざるを得なくなります。

 

とにかく、混乱でしかないのです。

 

 

ただ、妻と夫が出会った時の2人の想いと、不倫相手への想いというのは、全く「性質」が異なります。

 

不倫をしたことがない妻は、

 

「お付き合い」=「好きだから付き合う」とのように捉えますよね。

 

夫が不倫相手に対して、「好きだ」「君だけだ」「愛しているよ」と言えば、
それが「本当」のように感じてしまうのは当たり前です。

 

夫は結婚している身なだけだから、「不倫」という形になってしまうだけ・・だと。

 

本当は不倫相手のことが好きでたまらないから、不倫相手とはマメに連絡も取るし、豪華なディナーや旅行にも連れて行くと思ってしまいます。

 

しかし・・・・。

 

「不倫」というものは、「普通の恋愛」にはなり得ません。

 

では、普通の恋愛って何でしょうか?

 

普通の恋愛と不倫との大きな違いとは、

 

一対一の関係であるか、ないか・・とも言えます。

 

そして、普通の恋愛は、最初からお互いを大切に想いあい、大事にしあい、支えあい、共に人生を歩んでいくと決めたパートナーです。

 

そこには一切の曇りのない、裏切りなどない、ただひたすらにお互いのことを大事に想いあえる関係と言えるでしょう。

 

 

では、不倫はどうでしょうか?

 

一対一ではない不倫関係は、夫と不倫相手以外に、「妻や家族の存在」があります。

 

時のその存在は、不倫相手からすれば「優越感を感じられるもの」(偽物ですが)の対象にもなります。

 

「奥さんより、私を選んでくれているという優越感」

 

「奥さんより、私を大事にしてくれているという優越感」

 

「奥さんより、私を特別扱いしてくれるという優越感」

 

そう思い込みたいので、一時的にその優越感で自信が出てきます。

 

しかし、これは「偽の優越感」ですから、すぐに「私はやっぱり二番手なんだ・・」という自信喪失感が芽生えてきます。
(この気持ちは表面化しないように、心の底に隠そうとします)

 

 

そして、言葉では不倫相手に「好き」だの「愛している」など言いながら、普通に家に帰ってきて妻が作った手料理を食べる。

 

食事をとらなかったとしても、家に帰ることはあるでしょう。

 

別居をしたとしても、全てが裏切りであり、信頼関係などありません。

 

そもそも、離婚もしないで不倫相手と付き合っているわけですから。

 

不倫者共に、信頼関係などあるはずもありません。

 

裏切りと嘘と不信で塗り固められている関係性とも言えます。

 

 

不倫で多いのが、不倫相手に「性の強要」をすることです。

 

それは不倫相手も望んでいる場合があります。

 

性的な写真を撮ったり、動画を撮ったり、過剰な性行為をしたり。

 

妻に対して求めていないことを、不倫相手には平気で求めます。

 

それらの行為は、男性からしてみれば「支配的行為」でもあり、時に女性を傷つける行為にもなります。

 

「妻には求められないけれど、不倫相手には求められる」

 

ということは、不倫相手を「大切に扱いたい」という意識がないからです。

 

そこを一つ取ってみても、妻と不倫相手とは扱いが全く違います。

 

 

これらの記事を読んでも、妻は「自分の方が不倫相手になりたい」と望みますか?

 

本当は誰よりも特別なのは、「妻」なのです。

 

妻だからこそ「言えないこと」「伝えらえないこと」「要求できないこと」があるのです。

 

それは、妻を傷つけたくないから、関係性を悪くしたくないから、嫌われたくないから・・という、「特別だからこその怖れ」が隠されています。

 

一方、不倫相手には何でもオープンです。

 

どんなかっこ悪い自分でもさらけ出し、性的にも何でも要求する。

 

そこには「特別だからこその怖れ」がないからです。

 

心のどこかでは、「いつか終わる関係」と思っているからです。

 

大事な人だからこそ、一生添い遂げたいと望んでいるからこそ、「怖れ」というものはつきまといます。

 

そんな「怖れ」と向き合い、適切に妻に自分の想いを伝え、お互いに心をすり寄せることができれば一番ベストなんですけどね。

 

ただ、不器用な大人が多いのも事実ですよね。

 

だからこそ、様々な問題も生じてしまうのでしょう。

 

 

どんな理由にせよ、不倫はしてはいけないこと。

 

妻の心を崩壊させてしまうほど、ダメージが大きいものです。

 

ただ、”妻と不倫相手とは比べる対象にもならない”ということは、少しずつ気づいて欲しいな・・と思います。

 

きっと、少しずつ心が回復していけば、このような事実も受け入れていくことができるはずです。

 

それまでは、ゆっくり少しずつ自尊心を取り戻してあげて下さいね。

 

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不倫問題専門 心理カウンセラーNAOKO(松宮直子)

 

1974年 東京生まれ。H28 5月〜富山県から地元でもある東京へ拠点を移しました。更に活動の幅を広げていく予定です。

 

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